■コラーゲンの効果2
・関節痛への効果
年齢を重ねるにつれて、ヒジ・ヒザ・腰などの関節に慢性的な痛みが現れてきます。この原因の1つに、軟骨のすり減りが挙げられるでしょう。骨と骨との合わさる部分は軟骨によって覆われて保護されています。そのおかげで、関節を曲げるときに痛みもなくスムーズに動くのです。しかし、コラーゲンの新陳代謝が衰えてくると新鮮なコラーゲンが十分に供給されなくなり、それが原因でどんどん軟骨がすり減っていきます。そうなることで軟骨がなくなってしまうと、骨と骨が直接すれ合い関節痛という症状が引き起こされるのです。ひどい場合、変形性関節炎になり、激痛におそわれることになってしまうのです。けれども、良質のコラーゲンを摂取すれば、コラーゲンの新陳代謝が活発になり、新鮮なコラーゲンが作られていきます。その結果、常に軟骨には新鮮なコラーゲンが供給されるので軟骨のすり減りを最小限に抑えることができ、関節痛をなくしたり、緩和させたりすることができるのです。
・骨粗鬆症予防
骨の成分は約70%がカルシウム・リンなどの無機質で、10%が水分、そして残りの20%が有機質で出来ています。その有機質の90%がコラーゲンなのです。骨はコラーゲン繊維にカルシウムが付着して形成されていますが、コラーゲン繊維が老化するとコラーゲン繊維は弾力性を失って硬くなるとともに粗くなり、カルシウムやリンが結合しにくいスカスカな骨となってしまうのです。簡単にいえば、骨という建築物は鉄骨がコラーゲン繊維、コンクリートがカルシウムとなります。鉄骨(コラーゲン繊維)が古くなるとコンクリート(カルシウム)との結合性が悪くなり、建物(骨)が崩壊してしまうことになるのです。骨粗鬆症の予防のためにカルシウムを摂取することはもちろんのことですが、コラーゲンの摂取も合わせて取りたいものですね。
・動脈硬化予防
血管は、コラーゲンが主成分で出来ています。血管は細かい傷を絶えず生じていますが、その傷は常にコラーゲンによって修復されているのです。しかし、コラーゲンの合成がスムーズに行われなくなると血管にできた細かい傷にコレステロールやカルシウムが付着し、それが続くと血管が次第に硬くなるため、ついには動脈硬化を引き起こすことになるのです。レントゲンで血管が白く写ることがありますが、それは血管にカルシウムが付着して硬くなってしまったからです。そうならないためにも、新鮮なコラーゲンを摂取し、コラーゲンの新陳代謝をバランス良くすることが必要となるのです。
また、くも膜下出血という恐ろしい病気にも血管の硬化が影響しています。この病気は、血管が枝分かれしている部分に血流の圧力によって袋のようなものができ、袋内の血液量が一定の量になるとさけるために引き起こされます。コラーゲンが新鮮で血管が柔軟であれば圧力がうまく分散されて問題はないのですが、血管が硬くなると圧力が一定の部分にのみかかってしまうため、血管が裂けるという事態が発生するのです。その他、足に青あざのできやすい人がいると思いますが、それは無理なダイエットなどによる栄養不足でコラーゲンの新陳代謝が活発でなくなり、血管が弱っているため起こります。
2022/6/23 更新